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趣味の園芸 「江戸の風味を伝える 品川カブの秘密」

趣味の園芸 やさいの時間旬ベジ 二十四節気 江戸っ子の味を守る 品川カブ

令和5年11月13日放送  NHK総合
木村正典 森日菜美

江戸っ子の味を守る品川カブ

江戸時代に繁栄した街、東京・北品川。
この地で旬を迎えるのが品川カブです。
江戸時代の書物にも登場し、漬物用として江戸っ子の食卓に欠かせない存在でした。

品川カブは江戸東京野菜として知られる貴重な野菜の一つで、農業や食文化を伝える大切な存在です。

幻の野菜、品川カブ

数人の農家が少量しか栽培していないため、品川カブは青果店にはほとんど出回らず、幻の野菜とされています。
その形は不揃いで、普通のカブと比べて葉も特大サイズです。

木村正典さんは試食をして「香りはカブでちょっとダイコンの食感がある」と話しています。
村野喜安さんは1つの穴に2粒の種をまいて、間引きをせずに品川カブを育てています。
これには貴重な種を無駄にしないだけでなく、成長が早くなるメリットがあります。

大塚さんの復活させた品川カブ

大塚好雄さんは北品川で青果店を営んでおり、現代に品川カブを復活させるために尽力しています。
彼は東久留米市の農家と連携し、小平市でわずかに栽培されていた東京長カブが品川カブと同じであることを専門家に認めてもらいました。
そして種を手に入れて、村野さんたちに栽培してもらっています。

大塚さんは品川カブを食を通して広めたいと考えており、品川汁の復活にも力を入れています。

品川汁の復活

大塚さんは品川カブを使った品川汁を復活させました。
品川汁は青森・むつ市に伝わる伝統料理で、江戸時代には地元で広く育てられていた品川カブも使われていたと考えられています。

大塚さんは知り合いの料理研究家に簡単に作れるレシピを依頼し、イベントなどで振る舞っています。
また、品川区内の小学校に種を提供して実際に栽培する取り組みも行われています。
大塚さんの目標は、品川汁を品川の郷土料理として広めることです。

感想:品川カブという伝統野菜の復活と広まりに、心温まるエピソードが詰まっています。
江戸時代に愛された品川カブを、数少ない農家の努力によって現代に蘇らせる姿勢に感銘を受けます。
また、品川汁の復活と料理研究家による簡単なレシピ提供は、私たち一般の人々にも手軽に品川カブを楽しんでもらうきっかけとなるでしょう。

伝統の味を守る取り組みに共感し、これからも品川カブの復活を応援したいと思いました。
ハッシュタグ:#江戸東京野菜 #品川カブ #品川汁 #伝統料理