フルーツの達人

フルーツラバーズに贈る、果物についてのブログです。

趣味の園芸 「牧野富太郎の秘められた野菜レシピ」

趣味の園芸やさいの時間 ベジ・ガーデン探訪編 牧野富太郎が愛した絶品野菜

令和5年4月10日放送  NHK総合
杉浦太陽 藤田智

高知・潮江地区の絶品野菜「ウシオエカブ」

高知県の潮江地区は、江戸時代からウシオエカブ(潮江菜)の栽培が行われている地域です。
ここでは熊澤秀治さんが代々農業を営んでおり、ウシオエカブの栽培に取り組んでいます。
ウシオエカブは葉物野菜で、熊澤さんは株間を狭めて収穫サイズをコントロールし、柔らかい食感に仕上げています。

また、コンパクトサイズにすることで販路の拡大にも努めています。
番組では地元旅館の松本昌時さんが「潮江菜とクジラのはりはり鍋」を作ってくれました。
ウシオエカブは昭和33年以降、半世紀以上も姿を消していましたが、それを現代に蘇らせたのは熊澤さんでした。

彼が存在を知ったとき、ウシオエカブは葉も種もなく、打つ手がない状況でした。
そこで登場したのが牧野富太郎です。
彼は植物同好会のメンバーの武田功さんに、高知の伝統野菜の調査と保存を指示しました。

武田さんは数十年にわたって種を収集し育て、伝統野菜の保存に努めました。
その中の種を使い、熊澤さんはウシオエカブを復活させることに成功しました。
さらに、熊澤さんはウシオエカブ以外にも50種類ほどの種を託されており、農家仲間を集めブランド化にも取り組んでいます。

土佐山網川営農組合による伝統野菜の保存活動

呼びかけに応じたのは土佐山網川営農組合です。
彼らは山内家伝来大根の栽培に取り組んでいます。
この大根は繊維が少なく柔らかいため、煮物にするのがおすすめです。

しかし、手間のかかる包装作業が多くの美味しい伝統野菜を消し去ってしまう一因となっていました。
熊澤さんは今後の目標として、「おいしいものを届けること」を挙げています。
彼は土佐山網川営農組合と共に、伝統野菜のブランド化や販路の拡大に取り組んでいます。

これにより、地域の農業振興や食文化の継承にも寄与しています。

仁淀川町での幻のカブ「田村カブ」の栽培

2日目は仁淀川町を訪れ、幻のカブと称される「田村カブ」を探しました。
田村カブは牧野野菜の一つであり、この土地で江戸時代から栽培されてきました。

このカブは大きくなると2キロにもなり、糖度8の甘さが特徴です。
年末年始には縁起を担いで大きなカブを食べる習慣があります。
しかし、農家の高齢化により、田村カブの栽培を続ける農家が激減しています。

そこで、押岡さんは小中学校に出向き、農家から聞いた歴史や栽培方法を次の世代に伝える活動を行っています。
彼らは田村カブを守るために尽力しており、地域の伝統野菜の保存と後継者育成に取り組んでいます。
ブログの感想: 伝統野菜の保存や復活という取り組みには、地域の歴史や文化の継承の大切さを感じずにはいられません。

牧野富太郎や熊澤秀治さんなどの熱意と努力によって、失われていたウシオエカブや田村カブが再び人々の食卓に蘇りました。
農家の高齢化や包装作業などの課題もありますが、地域の人々が一丸となって伝統野菜の保存や普及に取り組む姿勢は素晴らしいと思います。
これらの伝統野菜は、地域の風土や気候に合わせて育てられており、その味は一味違った魅力があります。

ブランド化や販路の拡大によって多くの人々にもその味わいを届けることができるようになったのは喜ばしいことです。
農家や関係者の方々の情熱と努力によって、私たちは美味しい伝統野菜を楽しむことができるのです。
地元の農産物を応援し、伝統野菜に触れる機会を大切にしたいと思います。

#伝統野菜 #地域の農業振興 #味わいの追求